夜 闌 香 焚 き 天 を 夢 む

1白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/02/05(日) 16:22:54.74
「夜闌《ヤラン》 香焚き 天を夢む」へようこそ。
このスレは架空の王朝『呉王朝』を舞台にした参加型のネタスレです。

※呉王朝ってどんな国?(これまでのあらすじ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9102/1328123978/

【現在の状況】
六部尚書と大宦官・李畢嵐によって皇帝白牡丹は廃立され、京師広陵では皇弟白如月が即位
白牡丹は洞庭湖の辺、岳州の君山で再起

【地図】
※しばらくお待ちください

【勢力紹介】
白如月:三省を廃止し、六部を皇帝に直属させた。中央集権指向
白牡丹:湖南の刺史、藩鎮を糾合した。地方分権指向

【中断前に参加されていた方へ】
領地、官職は今日から30日間(〜3月6日いっぱいまで)維持します。
期間中の復帰がない場合は、展開によっては部分継承or移転いたします。


それでは、どうぞ、お気軽にご参加ください。

過去ログ
http://logsoku.com/thread/gimpo.2ch.net/nanminhis/1261757311/
http://logsoku.com/thread/toki.2ch.net/nanminhis/1273187469/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/9102/1295669911/

182盧虎康@紅蓮教尊師 ◆UAegK7oWdg 2012/03/02(金) 20:29:11.93
廃帝・白牡丹の治世の終わりの頃
長安でとある宗教団体が淫祀邪教として当局の弾圧を受けた
紅蓮教。仏教や中華古来からの民間信仰を母体とし
道教や景教、回教などの要素も混入した新興宗教
教祖である盧虎康は超常的な能力を用いて巧みに信徒を増やし
長安を拠点として雍州一帯や西域に影響力を及ぼしつつあった
数回に渡る当局の弾圧の末、盧虎康は捕らわれ厳しい拷問を受ける
しかし神仙の護りを受ける盧虎康は拷問に屈することなく
ついに白牡丹自身による尋問を受けることとなった

帝都広陵で盧虎康は白牡丹に弱き民には精神的な支えとしての宗教が必要であり
また、刑罰や権力をちらつかせて力づくで民を治める帝国が
平等互恵、助け合いの精神で繋がる教団の上位に位置する道理は無いと説く
そして白牡丹に玉座を捨て大地とそこに生きる民を知るべきであると訴えた
白牡丹は盧虎康を赦免しようとするが、廷臣たちの諫言を容れて礼部へ引き渡す
だが礼部尚書の薛珠は後日決行されるクーデター計画にかかりきりで
ついに盧虎康を査察することはなかった

盧虎康は何の沙汰も無いことは許されたということであるとし、地下牢を脱走
長安での弾圧を逃れ天水に集結していた信徒たちをまとめ
新たな拠点として漢中(梁州・興元府)を選ぶ
漢中の中心である南鄭にほど近い名勝・定軍山に翠嶺神仙大寺を建立し
教団は新たな一歩を踏み出した

183盧虎康@紅蓮教尊師 ◆UAegK7oWdg 2012/03/02(金) 21:34:13.21
【漢中 定軍山 翠嶺神仙大寺】

盧虎康 「白牡丹が殺され、白如月が即位してからしばらく経つが」
     「我ら紅蓮教への弾圧は厳しさを増す一方であるな」
史浩  「はい。白如月は儒教一尊を掲げ、白牡丹時代盛んに行われていた祭祀も停止しております」
井秀  「しかも白牡丹暗殺の糸を引いたのは我が教団であるなどと喧伝し、弾圧を正当化しております」
盧虎康 「愚かなことよ」
     「儒は人をまとめるには素晴らしい教えであるが、世を安穏とするにはふさわしくない」
     「またそのような虚偽の名分を掲げ弾圧しようと、人の心の奥底にある信仰を侵すことなどできぬ」
井秀  「御仏の教えこそが民を助け世を救う唯一の方法でございましょう」
盧虎康 「うむ・・・」
     「こんな時代だからこそ、我らは一心不乱に読経し善行を積む必要がある」
     「今日から説法の時間と修行の時間を増やそう」
     「この緑豊かで中華の他の地域からも隔絶した漢中」
     「まさに我らへの御仏からの賜物といえよう」

【翠嶺神仙大寺 僧房】

井秀  「尊師はあのように仰られるが、帝国は血眼になって尊師を捜索している」
     「善行なんかで十万を数える信徒や、その心の支えである尊師を守れるわけがない」
智光  「では井正大師、例の計画を実行するのですね?」
史浩  「十万の信徒をそのまま御仏の兵とし、紅蓮教を国教とする新国家樹立・・・」
井秀  「そうだ。そして尊師には紅蓮教国の神聖法皇として君臨していただく」
智光  「この梁州のみであれば一月もあれば呉帝国の軛を脱することはできましょう」
史浩  「問題はその後・・・」
     「確かに梁州は天険の地、守るに易く攻めるに難い」
     「しかし押し寄せる帝国軍相手にどこまで踏ん張れることか・・・」
井秀  「貴殿らが不安に思うのも無理はない」
     「だが、こんな噂が益州では流れているようだな」
     「前帝・白牡丹は実は生きていて、荊南で再起を図っている、と」
智光  「まさか!」
史浩  「しかし、それが真実ならば・・・」
井秀  「そうだ、白牡丹と連携し帝国の注意を逸らすことができる」
     「帝国にとって、我ら教団よりも白牡丹の去就のほうが余程重要」
     「その隙に我ら紅蓮教は新国家を打ち立てるのだ!」
史浩  「わかりました。井正大師、私は荊州に向かいます」
井秀  「頼んだぞ、貴殿に御仏の加護があらんことを!」

184盧虎康@紅蓮教尊師 ◆UAegK7oWdg 2012/03/02(金) 21:54:55.33
その晩、史浩は荊州への布教の旅に出ると告げ漢中を発った
道中、白牡丹派が洞庭湖周辺に集まりつつあることを知る
史浩は岳州への道を急いだ・・・

【荊南 岳州】

史浩  「ここに白牡丹が身を潜めているようだが・・・」
     「さて、どうしたものかな」
     「あの酒場で情報を集めてみよう」

(史浩は酒場で聞き込みを始めた)

185白牡丹 ◇Enju.swKJU2012/03/03(土) 02:10:46.17
>>182-184
──酒場
史浩を迎えたのは、喧騒ではなく静寂だった。
がらんとした店の中央の卓に、数名の男が座っていた。

「やあ、今日はこの店は貸し切りだ。それでもよかったら入って混ざりなさいよ。
どうしたんだ、何を呆けた顔をしているんだ。」

「無理を言われるな。彼はまだ、自らの置かれた状況に戸惑っているのだ。
なぜ、満員であるべき酒場がこんなにも空いているのか……。」

「そして、どうして我々が古馴染みのように声を掛けてくるのかもな。」

「とにかくお座りになられよ。漢中からお出でになった史浩殿。
状況の整理は座って酒を飲みながらの方が捗るかもしれんぞ?」

「はっは! 名を呼ばれてますます恐々としておるわ!」

─そのぐらいにしておこう。

(胡服を着た、ひときわ若い男が言う。男は史浩の瞳をまじまじと除き、名を名乗った。)

白牡丹だ。ここに着たのは、上の意向で朕のことを探りに来たから……そうではないのかい?
朕が本物かどうかは、漢中に戻って教祖に面相を伝えればわかるはずさ。教祖に物忘れの癖がなければだが。
そう、朕は生きている。そして、まだ呉の皇帝だ。
それがわかって、君はどうするのだ?

(白牡丹は、そこまで言って史浩に杯を差し出した)

……あれから、色々なことがあった。こうして勢力を取り戻すのも、並大抵のことじゃなかった。
だから、外側がこちらを注視する前に、こちらが外側を注視する必要があったんだ。
特に、如月と仲良くできそうもない君たち教団の様子はよく見ていた。
…最近、信徒の数が増えなかったかい。

「教団の幹部が江を下ったのは、無視できない情報だ。しかもこの湖南を目指しているとすれば。」

「だが君が目論み通り、岳陽楼に一番近い目立つ酒場を選んでくれてよかったぞ。
さもなくば我々は間抜けにもこうして延々と来もしない決定的瞬間を待ち続けねばならなかった。」

さあ、どうするんだ。
せっかくなら、弾かれた者同士仲良くしようじゃないか。

186名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/03(土) 21:14:08.12
289 名前:無名武将@お腹せっぷく :2012/03/03(土) 18:21:42.96
ぷらっとにレスつけてもらって箔が付いた(笑)と喜んでた奴だしな
アンジェと馴れ合って名前を売りたかったんだろ


290 名前:無名武将@お腹せっぷく :2012/03/03(土) 20:16:21.14
アンジェが来たくなくなるから、紅梵輔次郎はここには書き込むなよw


291 名前:無名武将@お腹せっぷく :2012/03/03(土) 20:16:59.47
紅梵輔次郎の文章を真似るのは簡単w


292 名前:みじんこ ◆A5eK1PRE8BT6 :2012/03/03(土) 20:44:47.39
アンジェ先生ぶっちゃけたな
相当鬱憤がたまっていたと見える
とりあえずアンジェ先生は歴史に関係のあるなりきりがしたいんだろ?
それはスレの趣旨として参加者はそれに合わせるべき
夜闌だしアンジェ先生の思い入れが強いのはよく分かる


293 名前:無名武将@お腹せっぷく :2012/03/03(土) 20:55:34.56
アンジェはもともとクマッタと三戦を分けた血の気の多いコテ
敬語で大人しくしてる方が違和感ある


294 名前:みじんこ ◆A5eK1PRE8BT6 :2012/03/03(土) 20:57:44.00
なんか元気ないような感じが続いてたもんな
昔は精液だの叫んでた面白い人だったのに

187白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/04(日) 01:20:58.37
──驕兵の乱 湖南衡山付近 虜囚となった軍使

私は暗い不安な思いを抱きながら横たわっていた。
この任務は、もともと気の進むものではなかった。「『呉国』の軍再編に伴い、牙軍に武装解除を勧告する……。」
穏当に行くはずがなかった。彼らは私をあざ笑い、殴った……。
満身、痣の出来ていない所が無くなるまで、繰り返し、入れ替わり立ち替わり、殴り、蹴った……。
私は叫び、助けを求めた。しかしその声に応じたのは、私に向かってにたにたと笑いかける、
数えきれない程の身の毛のよだつような牙兵達の顔だった。
そして見るも恐ろしい無数の腕が四方八方から私に掴みかかってきた。

……。
……………。
……………………。

気絶し、息を吹き返したときには、私は両の腕に両脚、そして両の踝を紐で縛られていた。
私はちょっともがいてみたが、何の益もなかった。
近くに座っていた牙兵の一人がゲラゲラ笑いながら、仲間の一人に何か言ったあと、今度は私に向かって言った。

「休める間に休んどけ、ちびの阿呆め!」
「休める間だけだぞ! すぐにお前を先に引っ立てて、お仲間の城に進軍だ。すぐにお前、足なんかなけりゃよかったと思うぜ。」

もう一人の方も忌まわしい声で言った。
「おれがよう、おれのしたいようにしててみろ、お前、今頃は死んでりゃよかったと思うぜ。」
「キイキイ悲鳴を上げさせてやるところだが、このチビ鼠め。」

そいつは私の上に屈み込み、その浅黒い顔をぐっと近付けてきた。
その手には鋭く研がれた剣が握られていた。
「おとなしく寝てねえと、いいか、これでくすぐってやるぞ。」
「おれの注意を引くようなことをしてみろ、おれは命令なんか忘れちまうかもしれねえぞ。」

私は、それからはじっと横になっていたが、手首と足首の痛みは募る一方だった。
そして身体の下の地面はまるで背中に食い込むようだった。
自分のことを念頭から去らすために、私は一心に聴き耳を立てて、聞ける限りのことを聞こうとした。
周りからはたくさんの声が聞こえてくる。
牙軍の発する声は、怒りと憎しみに満ち満ちているように響いていた。

「まだかよ、おい、まだ命令は出ねえのかよ。腰抜けの首をバッサリ刎ねてよ、生意気な観察使に思い知らせてやる命令はよ。」
「こちとらもう準備は出来てんだ、何たって俺達は牙軍さまなんだからよ」

「待ちきれねえよ。もしもな、あと三、四日もこのままジッとしてろって言うんなら、俺はお前えらの誰かの首を飛ばすぜ。」
「こいつはな、この剣は、人を殺すためにあるのよ。」

「俺達がちょっと出て行ったらよ、奴らの兵は、みんな逃げ腰だろうぜ。」
「坊っちゃん育ちのひょろひょろ揃いよ。殺し合いを楽しむ心なんか持ってねえのよ。」

「奴らが命乞いをしたら、その声を愉しみながら俺は皮を剥いでやるぜ。」

「ああ、まだかなあ。殺してえ、殺してえ!」

188名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/04(日) 19:25:22.64
[131] 無名武将@お腹せっぷく [] 2012/03/04(日) 18:42:15.21
[177] 白牡丹 ◆Enju.swKJU [] sage 2012/03/02(金) 14:10:08.86
>>176
まず別人を装って複数レスするのやめてもらえます?
人数多くいるように見せてやる気出してもらおうとか考えなくていいんで
大体そういうの分かるし萎えるんですよ
貴方、私のこと応援してるの?
それともやる気を削ぎたいの?
後者なら上手くいきまくりですよ
まあスレを放置はしませんがね
書いたネタに素出しでレス付けられると思わず「ウゼエ」って声に出しちゃいます
スレ主の立場の私にここまでぶっちゃけさせるなんて正直すごいですよ
あなたのウザさ
尊敬します

なんか建前で話してても貴方の場合通じないと思うんですよね
「察してくれ」ってのが通じないというか
今までも貴方のしてきたこと分かってたけど我慢してきたんですよ
もう我慢できない

私がファンタジー要素入れるのは根幹の中国史があるからこそですよ
別に知識に特化してる必要はない
文の長短も関係ない
でもね、横光三国志すら読んでない手合いの相手をなんでしなきゃなんないの
中国史スレ立てて子供の相手とか
ファンタジー要素だけに惹かれてくる奴の相手とかなんでしなきゃいけない?
げんなりですよ

応援してくれるなら図書館に走って本でも読んでくださいな
はーすっきりした

このぐらいの本音も吐き出せないようじゃいずれストレスたまって2ch来るのも嫌になるのは見えてますからね

[132] そらまめ ◆2kpigsse4Q [] 2012/03/04(日) 18:47:32.52
がきは高級官吏と精霊の間に生まれたがきだろ

[133] 紅梵輔次郎 ◆pCuQBdRAvw [] 2012/03/04(日) 19:05:55.84
名無し様、八戸様、色々と私の分身そらまめに三戦指南をいただき、誠に誠に有り難うございました。
以降も何事かあらば皆様より御指導御指南いただけますよう、よしなに願いまする。

189名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/05(月) 20:13:41.03
307 名前:アンジェ ◆Enju.swKJU :2012/03/05(月) 19:12:37.48
☆「ウソ」なりきり企画☆

夜闌スレやるから立てないけど浮かんだアイデア

ジャンル:中華モノ
>>1の立ち位置:悪宦官
シナリオ:時は王朝末期。長期にわたり在位する皇帝はとうに政務への興味を失い、日夜後宮に入り浸って朝廷を顧みない。
そんな皇帝に代わって万機を決済したのは、主君の寵愛を一身に集める宦官だった。
この宦官、自宮して内廷に入ったのだが、
皇后の嫉妬により苛め殺されたかつての皇帝の寵姫に酷似した容貌を見初められて
上り詰めたという経歴の持ち主である。
朝廷で憮然と天子同然に振る舞い、私的には不正の限りを尽くす宦官を心ある科挙官僚は憎悪したが、
あらゆる弾劾は握り潰され、逆に宦官によって弾圧されていった。
日に日に高まる民衆の不満。自然、官僚たちの頭には「今上さえ崩御すれば……」という思いが浮かぶようになる。

190名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/05(月) 21:01:45.48
面白過ぎるよ、何のエープリルフール?

191名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/06(火) 14:55:38.28
完全に鈴木おさむのせいでしょ。ゲッターズも西村も。
そもそもが、視聴率取れない(くなった)放送作家なのに、業界で使い続けられてる状況がおかしい。

たとえ20年前にスマスマが成功したからって、今は数字とれてないんだから、
もう使う意味無いのに、テレビ業界ってほんと「昔のよしみ」が幅を利かせてる業界だよね。
まあ日本全体もそんな感じだけどね。

192白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/07(水) 12:09:34.94
陛下・・・!
この時を待ちわびていました。
この風悠、これからも陛下にお仕え致します・・・。


(トリ忘れたもので変えました。)
(状況がよくわかりませんがよろしくお願いします。)

193孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/07(水) 21:09:53.63
【汝南・街の酒屋にて】
「あーあ、…クソッ、酒がまずい。おい親父!この酒水で薄めてあるんじゃねえだろうな!」
「ひいっ!とんでもございません。」
「もっと持ってこい!こんなもんじゃ酔えやしねぇや。」

他の客の目も気にせず悪態をつきながら杯を呷る一人の男。彼の名は孟経達、年は38。
粗暴な男は山賊やごろつきの類ではなく、ここ汝南の軍勢を統べる武将なのである。
以前は都にて一軍の将として武功を上げ、栄達を約束されていた…はずだった。
この男、戦にはめっぽう強く頭がきれるが野心は人一倍強かった。
宮中の宦官を数名抱き込んで献上品を己の物とし、それを売却した金で武器を買い集めひそかに挙兵の機会をうかがっていた。
ところがである。献上品を売って得た金銀は宦官らと山分け、つまり口止め料としてた。初めは彼も気前よく与えていたが、徐々に額を誤魔化すようになっていく。
怒った宦官らは彼の屋敷に兵を送り脅迫しようと試みたが返り討ちに遭い、兵士2人が斬殺される事件となった。
この事件はすぐさま皇帝の耳に入ることとなったが、捜査が長引けばいずれ自分たちの関与が明るみに出て処分されることを恐れた宦官らは共謀して帝に進言する。

「孟将軍は酒に酔って兵士たち数名と喧嘩になり、突発的に2人を殺してしまったのでしょう。」
「彼は以前から凶暴だと噂されておりました。どこか遠方…平穏な汝南にでも飛ばして処分といたしましょう。」

これにより孟経達の処分は汝南に左遷という形になった。反論したいことは山ほどあったが、宦官どもにどんな讒言をされるか分からぬ、とこの件からすばやく身を引いた。
汝南でも彼は兵権を委ねられたが、都から送られる監査官(宦官)の聴取を受けることがとり決められていた。
彼の仕える現汝南太守:王玄昭は悪政も善政も布かない平凡な人物だった。領民から多少は慕われているようである。
馬は肥え農作物の実り豊かな地、それが汝南であった。
 
 間もなく、国内に騒乱が起こる。この時も日和見的な太守は傍観を決め込んだため、汝南は無風であった。
孟経達は決起を促そうかと考えたこともあったが、この男にその度胸はなかろうと沈黙を続けていた。
そして現代に至る。孟経達、この男は己の野望を諦めてはいなかったのだ。
杯を傾け、酒を飲み干す。

「ガハハハハッ!!間抜け太守、宦官、皇帝……皆我が掌上で舞え!!」

194孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/07(水) 21:10:08.88
【汝南郊外】
―――翌日―――

孟経達は汝南の街から少々離れた場所に来ていた。将軍である彼がここに来た理由、それはとある男に会うためである。
彼が歩く姿を、何人ものガラの悪そうな連中が睨みつけている。従者は1人も連れていない。身と腰に履いた剣のみだ。
そんな彼らには目もくれず、黙々と歩き続けて着いた先は古びた小屋だった。なんとか雨がしのげると言ったところか。

「おい、出てこい!目上の者が参ったら下の者は平伏するのが礼であろう。」

小屋の前で孟経達が大声で呼び掛ける。……中から出てきたのは髭面の大男、名は張真、年は自分より2つ上と聞いていた。
孟経達の姿を見た張真は、彼を上回る大声でこう言い放つ。

「誰かと思えば朝廷の犬か。どうした、ワシに殺されに来たのか。」

売り言葉に買い言葉。張真の正体はこの辺り一体の賊、盗人を支配している言わば賊の大頭目だ。
一方の孟経達は朝廷の臣下、彼らを討伐する立場にある。この2人が相容れるはずもない。
孟経達は顔色一つ変えず、話を始める。

「今日は貴様に相談があって参ったのだ。貴様にとっても悪い話ではないと思うぞ?」
「ワシらを馬鹿にしているのか?お前を殺して首を晒した方が余程良い話じゃ!」
「…入るぞ。」

張真を無視して孟経達は小屋へと入る。中は案の定蜘蛛の巣や埃で汚れていた。
張真はこの時自分が短剣の1つも持っていなかったことを悔しがりつつ小屋へと入り、いつもの場所に腰を下ろした。

「して、お前は何をしに来よったんじゃ。話すことなど何もない。」
「なぁに、簡単なことだ。俺と手を組め。」
「はぁ?それは何の冗談だ?ワシとお前は敵同士、これまで何度争ったか分からんぞ。お前は何を望むのだ。」

孟経達は話を聞きながら汚れた小屋の景色を見やる。張真の後ろ、そこには虎の頭骨が飾られていた。
彼は沈黙する。決して言葉に詰まったのではない。この目の前の大男を、武ではなく智で以て打ち倒す術が浮かんだのだ。
大きく息を吸い込み、目を見開いて、堂々と水の流れるごとく、彼の弁が始まった。

「お前は何を望むか、と言ったな。逆に尋ねよう、貴様は何を望む。金か?それとも女か?」
「小さい、まったく貴様は小さい男だ。天下を、天下の王を狙う気はないか。」
「貴様にはないだろうなぁ、先代の頭目は墓の下で泣いておろう。」
「なんだと?」

張真は低い声で呟いた。声には怒りの色が現れている。

「(ふふっ、食らい付いたか)」
「貴様の後ろにある虎の頭骨、それは貴様が倒した虎だな。」
「そうだ。ワシが矢で射殺した。」
「何本の矢を使った?」
「10ばかり」
「ハハッ。まあ、そんなところだろうなぁ。お前にはそれが精一杯さ。」
「……何が言いたい。」
「貴様ら賊集団も堕ちたものだな。先代の頭目は時代が時代なら将軍になっていたほどの剛の者だった。天下をねらえるほどのな。」
「それが貴様は虎を10矢も使ってようやく射殺したことを大喜びで自慢するかのように、頭骨を飾っている。」
「虎を射殺できる者など都に行けば山ほどおるわ。先代頭目なら矢は1本でもよかったやも知れんな。」

嘲笑うかのように孟経達は言い放った。張真は自分を恥じような顔をしている。

「貴様のような者に頼んだ私が馬鹿だった。帰らせてもらうぞ。」

すっと立ち上がって身を翻し、小屋から出ようとすると、張真が叫んだ。

「待て!!」

195孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/07(水) 21:10:40.99
(続き)

孟経達は足を止め、張真を見た。

「ワシは何を…何をすれば良いのじゃ。」
「簡単だ。今まで通り商人や人家を襲え。…しかし、その中に我々の軍旗が見えたら適当に戦って逃げろ。」
「何だそれは?」
「まあ見ていろ。私はこれから帰って太守にある進言をする。奴に受け入れさせるのは簡単だろう。」
「まずは武器、食料、金が必要なのだよ。」

【汝南城】
「太守、本日は私めより進言があって参りました。」
「おお孟経達か、なんじゃね。」

太守と呼ばれた老翁は静かに答えた。街の老人と何ら変わりのないこの男が、汝南太守王玄昭だ。
戦乱のない汝南は彼のような平和ボケした老人にすら治めることが容易だった。
孟経達は平伏して太守の顔を見る。

「申し上げます。現在、汝南は王太守の統治のもと平穏な時が続いておりますが、商人や民を狙った賊の襲撃が相次いでおります。」
「そこでです。我々官兵を使って彼らを護衛してやってはいかがでしょう?」
「街に立札を設置します。『金銀いくらにて、護衛の兵を〜人つける。』と。」
「特に裕福な商人や地主らはこの話に乗ってくるでしょう。収入が入ることで我々の財政も潤う、良い案かと。」
「ふぅ〜む…」

太守は唸り、暫く黙っていた。…そして、

「お前がそう言うなら正しいのじゃろう。任せたぞ。」
「ははッ。それでは早速準備がありますので、私はこれにて失礼いたしまする。」

退出して、一度自分の執務室に帰った孟経達は、密かにほくそ笑んだ。

「愚かな太守よ、お前は知らぬうちに我が反旗の方棒を担ぎ始めたのだ。ハハハハハ!!」


(ここまで序章です)
孟経達…汝南軍指揮官。
王玄昭…汝南太守。
張真…賊頭目。

196白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/07(水) 21:36:33.73
>>192
──君山
   精悍な青年皇族、零陵公白風悠が訪ね来た。
   白牡丹は彼の手を取って迎え、庭を望む窓辺の席に座らせる。
   皇帝は手ずから茶を淹れてもてなし、積もる話も和やかに進む。
   白牡丹は云う。

風悠は少し背が伸びたのではないか?
先だって広陵にて謁見した折から、時間が経ったが、前にもまして立派な若者に成ったようである。
そなたが、広陵の「白如月」ではなく、朕のもとに参ってくれたのは、うれしきこと。
これよりは、そなたをわが庇護下の弟々ではなく、一人前の同盟者として扱う。
その証を、

   ぎらり。
   白牡丹はつと立ち上って、部屋の奥にある櫃の中から剣を取り出し、鞘から抜いて見せた

この剣を授けるによって示そうぞ。
それとともに、そなたには、もはや「零陵公」ではなく、「永王」と名乗られるがよい。
そなたが為すべきことは一つ。
この白牡丹の敵なる者の前に立ち塞がり、残らず討ち倒すこと。
やってくれような、永王よ?

   剣を再び鞘に収め、白風悠の足下に置き、にこりと笑んだ。


(ようこそ、よくお戻りくださいました。)
(簡単な現状は>>1です。あまり難しく考えなくていいです。)
(質問がありましたら、質問スレでなんでも聞いてください。)

197白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/07(水) 21:48:13.65
>>193-195
(孟将軍、ご参加本当にありがとうございます。)
(力作で、この先がすごく楽しみです。)
(後ほどご対応します。)

198永王 白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/08(木) 09:21:38.36
>>196
もったいなきお言葉!
来たるべき時の為備えておいた結果です。


(風悠はにこやかに答える)


この剣・・・。そして永王という名・・・。
身に余りある光栄です。
この剣をもって陛下の敵を殲滅して見せましょう。

なんなりとお命じください!



199白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/09(金) 13:03:35.99
>>198
戦いの時は間近に迫っている。それに一たび始まってしまえば、
この湖南の山間に鳴り響く戦いの鼓の音が、いつやむのか、それは誰にもわからないのだ。
かかる時代にあって、恐ろしきものとは、広陵に座す我らの敵のこともそうだが、
皇族白氏が各々の旗を振り立て我こそが正当な天子なりと主張を始めることだ。
よいか、永王よ。

我々白氏の体内には、創業から二百六十年経っても消えぬ草原の血が流れている。
いかに漢族と通婚しようと、漢人の文化を吸収しようと、我々が鮮卑人であることは打ち消しようのない事実なのだ。
従順に振る舞っていても、漢人の脳裏には、「蛮族に支配されている」という意識が潜んでいる。
白氏の王侯が手に手を取り合ってこそ、
呉の帝権が成り立とうものを、白氏同士の争いが激化すれば、たちまちに漢人の民族意識が首をもたげてくる。

そこで重要なのがそなただ、風悠。
そなたは皇族の中で誰にも先駆けて朕のもとにはせ参じた。
これは、王侯への手本となる。
そなたはすでに行動をもって王朝に貢献したというわけだ。
「永王」の名とその剣はそのことに対しての褒章である。
さらに役に立ってもらうぞ。さすれば、そなたにはさらなる恩寵が与えられるであろう。

ところで……
http://kowloon.ddo.jp/cgi/up/10MB/src/up0014.jpg
南詔国を知っているな?
その南詔国と、そなたはよしみを通じたことがあると聞いた。
そなたの仲介で、南詔王とつながりを持つことはできるだろうか?

200永王 白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/09(金) 15:47:18.42
>>199
ははっ!
南詔王とは過去に誼を通じました。
一度か二度会った後はあっておりませんが・・・。
(顔に自身の名さが現れている)

わかりました。
一度南詔王の下へ参じてみましょう。
相手にしてもらえるかはわかりませんが陛下にお会い下さるよう願いたいと存じます。

きっと成功させてみせましょう。
よろしいでしょうか陛下?

201白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/10(土) 01:49:54.91
>>200
南詔王自身が、必ずしも雲南からこちらに遠来する必要はないのだ。
呉が用があるのは南詔という国であって、一人の王ではないのだから。
呉と彼処の間に国交が生まれ、森の栗鼠が木から木へと伝って雲南から湖南へと来られるように、
人の平和な往来が生まれればそれでいい。

けして、南詔の機嫌を損ねてはならないよ。
居丈高に振る舞うことは、けしてしないよう。
かといって、不必要に下手に出る必要もないのだが。
要は、わだかまり無く事が運べばいいのだ。

もし、自信がないのなら、ただ朕の用向きだけを伝え、始終誠意をもって南詔王に相対しなさい。
難しい問答に無理に答える必要はないよ。
風悠は風悠のつとめを、胸を張って果たせばいい。
もしも不安になった時には、永王という名とその剣を心の支えとしなさい。
その立派な称号と剣は、他の誰でもなくそなた自身を指すのだから。

202永王 白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/10(土) 08:42:41.84
>>201
はい!
ありがたきお言葉。
この白直、そのお言葉を常に胸に刻んでおきます。

南詔国へ向かい国交を願っていることを南詔王に伝えればよろしいのですね。
お任せください。
永王の名、そしてこの剣の名の下に成功させて見せましょう。


203名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/10(土) 09:40:04.75
白牡丹は尿瓶で撲殺されてしまった

204名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/10(土) 15:43:44.15

205名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/10(土) 15:45:33.43
[607] 紅梵輔次郎 ◆pCuQBdRAvw [] 2012/03/10(土) 14:36:17.98
>>602
つーか俺がアンジェのスレでアンジェに反論しなかったのは、スレを荒らさせない為だったんだからな。
アンジェの大切なスレみたいだったので気を遣ったんだよ。それでここで無視されたんだから却って清々したわ。

206零陵の官吏2012/03/10(土) 17:10:34.82
(白風悠の耳元で、ひそひそと囁く)

永王様、宜しいのでしょうか。
君山の陛下の臣として南詔の使節に赴けば、広陵の陛下とは決別する事となりますが……。
ましてや、零陵と広陵は地理的にも遠くありません。

それに、南詔王の蒙鐸粲は風説に拠れば、野心的な人物。
自在に山林を駆ける蛮兵達を手足と操って一詔を平らげ、ニ詔は謀殺し、瞬く間に六詔を統べた傑物。
君山は南詔と隣接しており、万が一、彼の地が蛮王に呑まれれば零陵も窮地に陥りますぞ。

207永王 白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/10(土) 19:19:54.18
>>206
そなたの言うこともわかる。
だがしかし『義』というものが存在する限り私は君山の陛下にお供する。
それと・・・。
(目つきが鋭くなる)

広陵の賊を陛下などと呼ぶな。
これからは気を付けてくれ。頼んだぞ。
そしてこれからも私の下で私を助けてほしい。

しかしそなたの言う通り、今の状況はいいものではない・・・。
なんとしても南詔王とは友好を結ばねばならない。

208名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/10(土) 20:32:26.44
>>205
126:そらまめ ◆2kpigsse4Q [] 2012/03/04(日) 17:51:20.68
>>124
最近、俺に三下り半を突きつけたあの方は愛されてそう

132:そらまめ ◆2kpigsse4Q [] 2012/03/04(日) 18:47:32.52
がきは高級官吏と精霊の間に生まれたがきだろ

209孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/10(土) 21:13:02.49
【汝南・街中にて】
―――翌日―――
「おい、なんだいありゃあ?新しいお触れかいね。」
「そのようじゃが…今までとは少し勝手が違うのう。」

彼らが見ている立札には以下の文言が記されていた。

『この頃汝南では賊による商人、農民を狙った略奪行為が後を絶たない。』
『我々も賊軍を討伐せんと軍事作戦を行っているが、賊軍の規模が大きく未だに鎮圧できない状態である。』
『そこで、汝南太守王玄昭の命令の下この触れを出すに至った。』
『一、賊軍の略奪行為から商人、農民らの命、財産を守るべくここに特別部隊を設置する。』
『ニ、商人は各自の判断で、農民は十戸を一組として全員で金を出し合い毎月役所に納めよ。さすれば保護を約束する。』
『三、商人は護衛が必要な場合に応じて毎回金銀を納入しなければならない。護衛が不要であれば納入の必要はない。』
『四、直、集めた金は領民のための新たな農地の開発や水路整備に利用する。』
『以上。納入は明日より受け付ける。 汝南太守・王玄昭』

既に立札の周りにはたくさんの人だかりができており、各々が近くの者とこの話をしている。
中には行商人や村の有力者も何人か見受けられた。

「官兵が付いてくれるんなら怖いものなしってわけだ。これで盗人どもにでかい顔されずに済むってもんだぜ。」
「そうじゃそうじゃ。奴らの好き放題にさせるなんてまっぴらごめんじゃあ。」
「それに、集めた金はワシらのために使ってくれるそうじゃないか。こんなにうまい話はないぞい。」

領民たちはこの立札の文言を好意的に受け止め、太守を褒め称えた。
彼らがこの触れを出した本当の理由に気づくことはないだろう。
…この様子を人ごみにまぎれ眺めていた孟経達は大いに喜び、賊の頭目張真の前でこう言ったという。

「太守が太守なら、領民も領民というわけだ。違和感を抱いたものは指で数えられるほどしかいないだろうな。」

張真は孟経達と酒を酌み交わしながら、少し考えてから苦々しく聞いた。

「農民は騙せてものう、国の各地を巡っている行商人は感がいいだろう。奴らから金を取るのは強制しとらんなら奴らは金を納めんぞ。」
「はははっ。」

張真の疑問に孟経達は笑いを以て返事とした。彼の表情はそれは恐ろしい、冷酷なものだった。

「そこでお前たち賊どもの本領発揮だ。護衛をつけていない商人は見つけ次第殺せ。奪った財物はすべてお前たちの物にして良い。」
「少しばかりの金で命を救われるか、それをケチってすべてを失うか、童でもどちらが正しいかの判断はできるだろう?」
「おっと、かと言ってそういう商人ばかりでなく護衛付き商人、農民も襲えよ。いかに護衛部隊が重要かを奴らに徹底して教える必要がある。」
「前にも申した通り軍の旗を見たら護衛付きと認識し、適当に戦って何も取らずに逃げろ。私も部隊の兵たちには賊は絶対に殺さず生け捕りにせよと命じておく。」
「捕まったお前たちの仲間は後で私が責任を持って釈放してやる。」
「ハッハッハ、今日は酒が上手い。商人、農民たちが私の反旗のために軍資金を提供してくれるとはなあ。」

210孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/10(土) 21:13:22.68
【汝南城】
孟経達はいつものように太守の元へ向かう。子に恵まれなかった王玄昭は彼を我が子のように可愛がり、軍指揮官とは言わず全ての内政を彼に任せていた。
老翁は今日も庭を眺めたり、散歩をしたりと隠居生活同然であった。

「失礼いたします、太守。」
「ああ、今日もご苦労じゃね孟将軍。昨日言っておった触れはもう出したのかい。」
「はい、もちろんでございます。善は急げと申します通り一刻も早く領民たちを安心させてやらなければなりませぬ。」
「うんうん、これからも任せたぞ。」
「ハッ。……ときに太守、折り入って今日は別に申し上げたいことがございます。」
「なんじゃ、申してみるがよい。」
「では。…そろそろ我々汝南も白如月、白牡丹どちらに付くかを明確に示し、使者を送るべきではございませぬか?」

その時、朗らかな太守の顔が一瞬にして睨むような表情へと変わる。
そして、厳粛な態度となり、孟経達に対して、一言だけ言い放った。

「お前は汝南を戦場にしたいのか。」

当然、この返事が来るのは予想していた。徹底した平和主義者の太守がそう易々とおうと言うはずもない。
むしろここで反対しなければいよいよボケてしまったのかと思うほどだ。
孟経達は、逆にすごむように、鋭い目つきでこう言った。

「だからとて、どちらにも付かぬならいざ激突となった時、その両者から狙われるのはここ汝南です。」
「なんじゃと!?」

太守が声を荒げたが気にせず話を続ける。

「ここ汝南は太守の治世の下、兵糧米豊富にして水も良い。私であればここを制して軍の補給拠点といたしますな。」
「当然、両者同じことを考える。そうすれば汝南を巡っての戦いとなり、汝南の地は自ずと主戦場と化すでしょうな。」
「むう…」
「私めも全力で戦う所存ですが二勢力を同時に相手にすることは兵力的に考えて無理です。」
「では、太守はおとなしく降伏の道を選ばれますかな?」
「ぐぬぬぬ…」
「(王玄昭、焦っているな…もう少しで落ちるか。)」

孟経達は既に勝ち誇ったような顔をしていた。一方の王玄昭はうなだれるばかりである。

「そこで私から提案でございます。二者のいずれか、私からは白牡丹のもとへ使者を送り服従を誓う代わりに領土を安堵してもらうのがよろしいかと。」
「もし白如月側の侵攻をうけた場合に援軍を送って貰えれば勝機は十分あります。」
「白牡丹?あれは確か廃立された方であろう?そんな輩に服従する意味があるのか分からんのう。」
「白如月一派こそが真の逆賊でありましょう。それに奴は権力の一極集中を望んでいるようです、我々は領土没収の憂き目をみることになりますぞ。」
「なるほどのう。お前の言い分はよく分かった。そうするがよい。」
「賢明なご判断です、太守。(王玄昭、白牡丹。お前たちには共通している部分がある。)」
「(それは、治世においてのみ、お前たちは後世に名を残す名君になったということだ。とても乱世を制する器ではない、身の程を知れ。)」

211孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/10(土) 21:14:14.19
(続き)
「次いで太守、私めの願いをもう一つだけお聞き入れください。」
「申してみよ。」
「この度の使者の役ですが、私から県尉の程欽を推挙したく存じます。」

程欽。清廉にして不正を許さぬ男であった。今年で齢二十六。
数年前に都で官吏登用試験科挙を受けたが宦官に賄賂を渡さなかったため合格点に達していながら不合格となった。
失望した程欽は故郷の汝南に戻り、城の改修工事や木の伐採などの肉体労働で日々の生計を立てていた。
元は勉強漬けの文官志望であったが今では自然と筋肉が付き、ガッシリとした体形になっている。
そんな彼に目を付けたのが孟経達だった。王玄昭の命令で人材を求め街を歩いていた時、偶然見つけたのがこの男だった。
一目で彼を気に入った孟経達は自分の思想を淡々と聞かせた。彼の言葉に感銘を受けた程欽は役人になることを再び志し、試験を経て登用された。
孟経達の一言でいきなり県尉に抜擢された彼は利権をむさぼる役人や商業組合を端から追放するなどの改革を断行し、一躍領民たちの人気者となった。

「ワシらの気持ちを分かって下さるのは程欽様だけだ。」
「まったくじゃ、ろくに働かない役人どもとは大違いじゃ。」

今も孟経達と程欽は仲の良い友人である。

「程欽?おお、そうじゃ!程欽ならば安心して任せられるわい。すぐに彼を呼んでくれい。」

212孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/10(土) 21:15:00.72
(暫くして)

「お呼びか、太守殿。」

野太い声でずかずかと王玄昭の前まで進み平伏する程欽。

「よく参った。さっそくですまんがお前に命を下す。白牡丹殿の元へ貢物を持って向かい謁見せよ。」
「我々汝南軍は貴殿に臣従する、故に領土の安堵を願いたいと申してくればよい。」
「いえ、それがしのような浅学非才な者よりも孟将軍の方が適任です。」
「その私からの推薦なのだ、程欽。私の顔を立てるということで、承諾してくれ。」

程欽は少し困ったような顔をして唸る。そして、

「分かり申した。命を受けたからには必ずやり遂げます。」
「よろしくたのむぞい。」
「では程欽、少し打ち合わせをしよう。私の執務室に来い。」
「はっ。では王太守、ご期待くだされ。」

(孟経達の執務室)

「よし、では言おう。実は私から君にしてもらいたいことがある。」
「何でございますか。」

孟経達の様子から、程欽はこれが最も重要な話なのだと理解する。

「向こうで謁見を終えたら、お前は暫くかの地に滞在せよ。」
「そして毎日出仕して内部事情を探れ。何かあったら使者を送り私に報告せよ。」
「しかし、王太守からの許可が必要では?それに、県尉の官を放り出すことになってしまいます。」
「案ずるな、責任はすべて私がとる。県尉職は私が代行しておくからお前が心配するような事態にはならんさ。」
「それならば構いません。私も安心して出立できるというものです。」
「必要なものがあったら報告書と合わせて書いて寄こせ。出来る限り希望にこたえるからな。」
「お心遣い、感謝いたします。」
「では、もう少し詳しくこの度の意義を説明するか。」
……
―――数日後―――
ガラガラと貢物を積んだ台車が動き始める。周りには旗指物、武器を持った護衛兵がひしめいている。
それを束ねる程欽はどこか晴れ晴れとした様子だった。これから自分が向かう地には何があるのか。
任務があるとはいえまるで子供のように、彼は笑うのだった。

「どれ、行こうか。」

(程欽が白牡丹の元へ出立しました。)

(すみません長くなりました。)

213盧虎康@紅蓮教尊師 ◆UAegK7oWdg 2012/03/10(土) 22:27:45.80
>>185
史浩  「あ、あなたが・・・」
     「いえ、あなた様が大呉皇帝陛下・・・」

(慌てて史浩は拝礼し、直後自分の主は御仏のみであったことを思い出し、しまったという顔をする)
(紅蓮教幹部の中でも史浩は一番世俗的で穏健派の人物だった)
(そのため咄嗟の出来事につい中華の民としては当たり前の行動を取ってしまったのだ)
(こんなところを井秀や智光に見られたら、と思うと背筋が凍った)

史浩  「陛下・・・あ、ええと・・・白帝殿」

(目の前の皇帝をどう呼ぶべきか暫し悩んだ後、史浩は彼を「白帝」と呼称することにした)

史浩  「私の荊州入りを尊師は関知しておりません」
     「人智を超えた尊師のこと、もしかしたら感づいておられるやもしれませんが」
     「しかし尊師は私に命令や指示は出しておりません」
     「白帝殿・・・我ら教団はあなたと共に広陵の帝国軍と闘う意志があります」
     「これは尊師の意志というわけではございませんが、教団の意志と言えます」
     「いかがでしょうか?白帝殿にとっても帝国軍の矛先が分散したほうが得ではございませんか?」

214白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/11(日) 00:03:02.74
>>193-195>>209-212
──岳州

 州の連合体、寄せ集めからの脱皮を目指す中統朝。
その出だしは順風満帆に思われた。軍制改革に端を発する兵乱も、この時は兆候さえ見えない。
諸侯王の一人、白風悠を味方に付けることもできた。
皇帝白牡丹は、独り君山でほっと胸を撫で下ろしていた。

「眠りとは、かくも安らかなるものであったことよ。静にして虚なる時を、朕は長く忘れていたように思う。
心に長く根ざしていた暗き影が、ようやく薄れ、力を失ってきたのを感じる。
勘違いあるな、これは油断ではない、ないが、昨日は久方ぶりに安き眠りにつくことができた。」

 そのようなことを、誰にも見せぬ書簡に走り書きしたほどだ。

 そんな皇帝とは対照的に、いよいよ丹田に力を入れて政権運営に静かな情熱を燃やしていたのが、
岳州刺史、“丞相”諸葛休民だった。
「政事堂」の議長にして調整役、岳州の統治者にして将軍、そして中華全土の情報蒐集者として、
かれは八面六臂の活躍をみせている。

「諸葛岳州がその気になれば、中統朝を容易に簒奪できよう」

 このような噂が流れるのも無理からぬことであった。
しかし、かれはあくまで宰相の一人という立場に甘んじ、職務に忠実である。……心身の疲労を誰にも気取られることなく。
ある時、かれの多忙を心配した属員が、休暇を取るように進言したことがある。
この時の諸葛休民の返答は、『新呉書』─ 表第一 ─ 宰相上 ─ 諸葛休民 ─ に記載されている。

「いやあ、気持ちはありがたいが、心配無用だよ。ほら、昔から言うでしょ。『病は気から』って……。」
「病気にならないためには、心を安らかにして、心に負担をかけないのが一番だ。」
「それでもって、私が一番心を安んじられるのは、仕事をしている時なんだ。」
「仕事をしていないと、逆に心に負担がかかるんだ。」
「まあ、つまりだ、私はいつも心を安んじられているから、心配は要らないんだ。」

 こう言われては、属員は返す言葉もない。
逆に、仕事の出来のことを休民に心配されてしまうくらいであった。

 諸葛休民の執務室の入口には、「為相難(相たるは難しきかな)」の三文字が書かれた額が掲げられ、
その柱には、

原以一人治天下(天下が治まるかどうかは 私一人にかかっている)
不以天下奉一人(私一人のために 天下に苦労させたくはない)

の対句が書かれていたという。

215白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/11(日) 00:24:27.81
 諸葛休民が、なぜここまで身を粉にして中統朝のために尽くすのか?
それは、彼の生い立ちの中に答えがある。少し時間を割いて、かれという人物の一端を説明しよう。
諸葛休民は、叡宗の治世に浙江の諸葛八卦村で生まれた。
浙江の諸葛八卦村といえば、蜀漢の丞相・諸葛孔明の後裔と称する一族が多く住むことで後世有名になる村だが、
諸葛休民の生家も孔明の子孫を称していた。

 休民は幼少から俊才として知られ、村では「この子は将来、必ず槐の本に座す(宰相となる)だろう」と讃えられていた。
勉強家で、飢えた旅人が食を求めるように学を求めた彼は、やがて歴史に興味を抱き、
青史に名を輝かす偉大な祖先、諸葛孔明の再来となることをひそかな決意とするようになった。
そして、その機会はすぐに訪れた。

 官吏登用試験、科挙。
叡宗皇帝の治世下では、「科挙及第」が宰相への登竜門となる。
親類の惜しみない援助と、恵まれた環境でめきめきと実力を付けた休民は、
いとも容易く地方試験を突破し、青雲の志を抱いて帝都広陵に上る。
ここで行われる最終試験に及第すれば、あれほど憧れた宰相の位を掴み取ることができる……。

 話に聞く科挙はまさしく生き地獄だった。
上洛したその時から、挙人(受験生)達は高級官僚達の目にとまろうと自分を売り込み始める。
詩を作し、市井で詠い、評判を勝ち得、権力者から声がかかるのを待とうとする。
時には権力者の屋敷へ自作の詩を携え訪れたりもする。
こうした工作なしに、及第は望めないほど科挙の競争は熾烈だったのだ。

 この時、最もきらびやかなる評判を手にしたのが、休民と同じ浙江の出身で、歳も同じ、
後に兵部尚書となる王青あざなは藍雪であった。
王藍雪の詩を、時の宰相は帯を解きながら読もうとしたが、初句を読んだ途端に帯をしめ直し、
藍雪を招き入れて共に語り合ったとか。

 しかし、このような習慣は諸葛休民の好むところではなかった。
出世のための詩。受験のための儒学。いったいそれに何の価値があるというのか?
そんな休民は科挙開催までは全く無名であったが、いざ本番となるや、彼の名前を知らぬ者はいなくなる。
彼の答案に書かれた論文は、明快で誰が読んでもわかりやすく、しかも筋が通っていた。

 答案が作れず、発狂する者。
 不正行為に走ろうとする者。
次々と脱落者が出る中、諸葛休民はひときわ存在感を際立たせながら、勝ち進む。

─最終審問。この時、叡宗は西方異民族の統治の方法を問うたという。
故事ではなく、時事問題を出すあたりが、さすが叡宗というべきか。

諸葛休民は、分割統治を建策して叡宗に褒められたという。
この年の結果は。

主席及第、諸葛休民(浙江)
次席及第、王藍雪(浙江)
三位及第、徐亨句(山東)

というものであった。

216白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/11(日) 00:39:08.51
 だが、諸葛孔明の再来たらんという志は、一度あえなく頓挫することとなる。
呉の官界は、所詮清廉な人間が生き残れるような生易しい世界ではなかったのだ。
科挙では休民の後塵を拝した同年(同期合格者)達が次々と官職を重ねていく中、休民自身の出世ははかばかしくなかった。

「おお、哀れなるかな、諸葛同年よ。かつてあれほど名を馳せた貴方が、まだ寒職に甘んじておられるとはねぇ。」
「だがきみも悪いのだ。官僚にも良しと悪しとがいる。」
「落ちこぼれとばかり付き合っていれば、いつまでも出世はできまいよ?」
「どうかね、この王藍雪と友好を結ぼうではないか!」
「『君が桃をもって投ずれば、吾は李をもって答えん』。」
(※条件付きだが、友好を結ぼうではないか、の意)
「わたくしならば、きみを長孫大臣に推薦してあげることもできるのだが。」

「……『不義にして富み、かつ尊きは、吾に於いて浮雲の如し』、だよ。王同年。」
(※汚い手を使って富貴を手にすることなど、私は望まない、の意)
「私は長孫大臣のしていることを知っている。私にその片棒を担ぐことはできない。」

 諸葛休民の返答に、王藍雪は唇をねじ曲げ、無理に笑ってみせた。
「わたくしはできるだけの忠告はした。後、どうなろうと、きみが招いたことだ。」

 こうして、休民の出世は絶望的なものになった。
無実の罪に問われることはなくなったものの、地方に出され、齢五十を越えるまで地方官をたらいまわしにされている。
岳州に赴任して一年目。

「今の生活は、実は結構、気に入っていたりする。」
「仕事にも慣れたし、同僚とのソリも合う。」
「洞庭湖を見に、ときどきは都の旧友も来るから退屈しない。」
「飯店に行けば、岳陽楼を見に来た風流人が、即興の詩会を開いていたりするしね。」
「メシも美味けりゃ、水も美味い。てことは酒も美味いわけで、 言うことなしとは、このことだ。(>>3)」

 かれはそう言って朗らかに笑っていたが、心中の悔しさは、ひとかたならぬものがあった。
諸葛休民にとって、白牡丹との出会いは、一度諦めた大志の復活に他ならなかった。
それがために、かれは偏執的なまでに勤労するのだった。

217白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/11(日) 01:56:55.83
 ようやく形を成した中統朝にあって、諸葛休民のやることはいくらでもあった。
彼が最も神経を使ったことは何か?
それは岳州の統治や閣僚の意見調整ではなく、内外の情報蒐集であった。
もちろん、かれが内政や「政事堂」に熱心でなかったということではない。
岳州はよく治まり、「政事堂」の面々もみな志が高く、一致団結している、ということだ。

 一方、情報戦は非常な苦労を必要とする。
休民は国の内外に間者を放ち、やりすぎとも思えるくらい、貪欲に情報を求めた。

 内部では、地方の政治がうまく行っているかどうか。官吏が勤勉か怠慢か。
上官は公平か不公平か。部下の中で誰が優秀で誰が劣等か。軍隊の規律はどうか……

 外部では、天下の諸侯がどのような動きをしているか。誰が味方に付きそうか。怪しげな動向のみられる地域はないか。
そうした情報は逐一「政事堂」に上がり、吟味される。
盧虎康の間者に対する「歓迎」は、その成果の一つだった。
しかし、内部情報をより重視すべき現在、反広陵と目された漢中はともかく、
平穏で表立った動きのない河南地方にまで詳細な手回しをする余裕はこれまでなかった。

 そんな河南が、政事堂で取り上げられる時が来た。

──政事堂
「蔡州汝南から、貢納の使者が発せられたそうです。進行方向からして、おそらく広陵ではなくわが方に。」
諸葛休民の報告に、ほう、と一同が嘆声を漏らした。

「先に永王殿下が参上あそばしたのが効いたのやもしれぬな。」
頻りに頷きながら、湖南観察使が言う。
「汝南と湖南の位置関係を見られよ。これは正しく広陵に対する『掎角の勢』ですぞ。」

しかし、黄加陳は顔をしかめた。
彼は外交に長けており、諸葛休民が“丞相”と呼ばれるように、“礼部尚書”と呼ばれていた。
「まだ、喜ぶのは早いと思う。彼らの意図を知ったわけではないのだから。」
「汝南は我らと広陵の双方から攻撃を受けかねぬ地域にあり、とりあえずどちらかに付くという程度の腹かもしれぬ。」

会ってみれば、わかる。

 皇帝白牡丹の楽観的過ぎるともとれる言葉。
しかし、この言葉は迷いを氷解させた。

翠大王、お手前は朕とはじめて会われたときのことを覚えておいでか?
朕はお手前や果雄(コーション)の人を知りたく、武陵源を踏破した。
お手前は朕を知って、呉に助力してくださる。要はそれが大事なのだ。朕は汝南の使者に会う。
みなも付いてきてよろしいよ。

─邂逅
地平線の彼方から、黒く点々と影が見える。それがだんだんと近づいて、車馬の形を成す。
胡服の白牡丹は騎乗して程欽の隊列を眺めやっている。
左右に、“丞相”諸葛休民と“礼部尚書”黄加陳が控えている。

「止まられよ」
声をかけたのは諸葛休民だ。おそらく自分の半分ほどの年齢であろう、若い使者を目に入れる。
がっちりとした体躯だが、目には智慧の光を覗かせている。振る舞いも堂々にして颯爽たるものだ。
この時、休民は程欽の境遇を知っていたわけではなかったが、どこか通じ合うものを感じたのかもしれない。
第二声は少し和らげた。

「ようこそ来られた、汝南の御使者よ。遠路はるばる、大変だったことでしょう。」
「だが貴方は目的の第一段は果たされたよ! なぜなら、ここにいる、この方こそ、大呉の皇帝陛下なのだから。」


(どんなに長くなってもかまいません。私も長くなりました。)
(参加者の皆さんに。レスがどんな長さだろうと、また一行だろうと、対応できますよ。)

218白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/11(日) 02:32:56.50
>>213
(史浩が拝礼するや、白牡丹はつと立ち上って彼に歩み寄った)
(跪く者と礼を受ける者。その構図が出来上がると同時に、両者の間にはある種の精神的な優劣差が生じる)
(白牡丹は、計算の上ではないが、史浩の肩に優しく手を置き、彼が話し終えるまで除けることはなかった)

いかにも、信じてもらえてよかったよ、史浩殿。

(白牡丹もまた、相手を「殿」と付けて呼んだ)

そして、改めて言わせてもらおう。よく、来られた。
朕は史浩殿を大切な友人として迎える。どうぞご別懇に。
広陵が、紅蓮教を前にもまして弾圧していることは知っているよ。
今、紅蓮教にできることは、望みの有る無しを問わず、ただ抵抗あるのみだ。
しかしあなた方は孤立無援ではない。
史浩殿は教祖の命令の外で動かれたとのことだが、丁度良いときに、ここに来られた。

朕はもちろん、【共闘】は望むところ。そして、それはここにいる呉の執政たちの意見でもある。
なあ、そうだろう?

(諸葛休民は内心で考えてにやにやしている。)
「(陛下、いい演技するじゃないの。事前に発言内容の主旨を教えておいただけで、よくやるよくやる)」
「(世が世なら良い役者になれますぞ?)」

(黄加陳が小声でツッコんだ。)
「(丞相、何をにやにやされている。気持ち悪いですぞ)」

(しかし、史浩には諸葛休民のにやにや笑いは余裕の表れだと映ったことだろう)
(白牡丹は話を続ける)

あなたがた紅蓮教の教えは、帝国の論理には反する。
それはよくわかっている。
朕は、あなた方に無理な臣従を要求はしない。
それは、【共闘】による連携を円滑に進めるためでもある。
臣従を要求しないかわりに、頼りになる同盟者として、互いに誠実に動くことの確約を取りたい。
そのためには、「尊師殿」の意思と「教団」の意思をすり合わせることが必要だと思う。
それは、何とかなりそうかな?

219永王 白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/11(日) 11:24:31.70

─── 白風悠、南詔国へ来たり・・・。───

そこの門番の方。
ちょいといいですか?
南詔王に呉の白直が参ったと伝えてくれないか。

呉の国使が来たとね・・・。

220孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/13(火) 22:53:23.39
>>217
本国へ到着するまで、程欽はたくさんの物を見てきた。汝南では見ることができなかった作物や花、人……。
現地に住んでいる人々にとってはごく普通のことが、彼の目にはとても新鮮に映るのだった。
農作業をしていた老人に金を渡し、青々とした葉の野菜を買って食ってみた。うまい。
汝南で栽培されている物とは少し違う。汝南の野菜がまずいわけではないが、なんだか目新しかった。

間もなく、程欽一行は本国に到達した。旗を掲げ堂々と道を進んで行くと、前方に一団が見えた。
一人の男から声を掛けられ、ようやく彼らが呉の皇帝の一団であるということを理解する。
車列の先頭にいた程欽は護衛の兵士らに待機を命じ、すぐさま下馬して皇帝の前に跪いた。
まさかこうもはやく皇帝に謁見することができようとは思いもしなかった。
「お初にお目にかかります、陛下。私は程欽と申す者です。県尉をしています。この度は汝南太守・王玄昭様の命を受け献上品を持って参上いたしました。」
「我々のような一太守の使者に陛下自らがお出迎えしてくださるとは思いもよらず、感激の至りでございます。」
「本来でれば太守が自ら参るべきでありますが、汝南では賊による蛮行が相次いでおりまして。」
「太守以下将軍各位が治安維持のための対策に追われており、代わりに私を遣わしたのです。太守に代わりましてお詫びを申し上げます。」

そこで程欽は一度顔を上げる。一番最初に声をかけてきた男、きっと皇帝の側近なのであろう。
自分とは年も身分も全く違うが、どこか自分と似ている部分がある様に思った。ただの思い違いではないだろう。

「(ここに滞在している間、少しでいいから話をしてみたいものだ。)」

自然とそう思う自分がそこにいた。
……そして、皇帝の白牡丹。その顔は穏やかにして淀みがない。皇帝としての気品がある、と言うべきか。
これまで自分が魅せられた男は孟経達ただ一人だった。しかし、今、孟経達がいなければ、自分はこんな男に仕えたかったと思った。

「私から陛下に申し上げたい由でありますが、なにぶん話が話でありますから、陛下には少々お時間をいただくことになってしまいます。」
「これでも私の話をお聞き下さるのでしたら、それ以上に嬉しいことはございません。」

221孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/13(火) 22:53:39.76
【汝南郊外】
人家の少ない荒れ地を、荷駄を積んだ車が列をなして進んでいく。
その周りを汝南軍の旗を掲げた兵士が三十数名ばかり付き従っている。
兵士たちが手に持っているのは竹槍と棒である。

「賊を殺してはならん。全員捕捉して利用するのだ。」

孟経達の命令の下、兵士たちは賊を殺さぬように槍はおろか短剣すら持つことは許されなかった。
……その様子を、森林の中から窺う影があった。張真の指示を受けた賊軍だ。

「おい、旗は。」 一人が尋ねる。
「旗あり、旗あり。得物は竹槍、棒のみ。」 若い男が答える。
「ほう、そうかい。張真の兄貴が言ってた通りだな。本当ならこのぐれえ一人二人死ぬぐらいで追っ払えるだろうがな、命令じゃ仕方ねえ。」
「よしおめえら、一仕事だ。少し戦って何も奪わずに逃げるんだ、いいな。」
「おうっ!」
「おうし、行けい!!」

掛け声とともに、森林潜んでいた賊軍が一斉に飛び出し、車列に向かって石を投げつける。
それから微妙に刃こぼれのある刀を手に兵団の中へ突撃する。
兵士たちは一瞬怯んだように見えたが、隊長の檄を受けてすぐに態勢を立て直す。
商人と人夫を下がらせ、その前面に竹槍を構えた兵が展開する。
両軍激突となると見たが、賊軍は何一つ奪うことなく逃げ散って行った。

「おい、あいつらもう逃げて行ったぞ。」
「逃げるのだけは一軍だぜ。情けねえったらありゃしねえ。」

賊を追い払ったことに気を良くした兵士たちは談笑をしながら出発した。

一方、逃げた賊はすぐさま集合し、次の商人を探しはじめた。
次の商人は思いのほか早く見つかった。

「旗なし、商人とその召使でしょうか。他に人影は見受けられません。」
「ははっ、これが俺たちの本命って奴だぜ。お前ら、奪えるものは全部奪え。全員の首をはねろ。」

(各地で同じような事件が相次いでいます。)

222白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/14(水) 03:45:54.75
>>220
程欽殿、(下馬して進み出て)朕はお心遣い嬉しく思う。
旅はどうだった。人々の暮らしぶりや、自然の景色は。
ここは湖南の入口。朕が安心して歩けるのは、今は湖南一円かぎり。
お手前が見て来られたものを、朕は夢にしか見ることはできない。羨ましいぞ。
だが、ここから南は、正しく朕の居場所じゃ。
程欽殿に見せたい。多くの人々によって創られた国を。
我々はこれから、あそこに見える洪湖を左手にしながら、長江を渡る。

   静かに青く眠る洪湖の上には、朱に塗られた洪湖水軍の軍旗が雲のようにたなびいている。

長江を渡れば、岳州はすぐそこだ。水と起伏の激しい土地、そして田園。中原の人には珍しかろう。
積もる話があるなら、岳州に着いてからにしよう。
今は、朕のことは気にせず湖南を堪能されるがよいぞ。

   そう言って、白牡丹は先に馬を進ませる。風に心を泳がせて。
   黄果陳は程欽に一礼して皇帝に続き、諸葛休民は程欽と並んでそっと耳打ちした。

「陛下は貴殿を気に入ったようですよ。ほら、あんなに肩の力を抜かれてる。」

   田園風景、田園風景。中原と違って、全てが色鮮やかで緑が濃い。
   白牡丹は、一軒の農家に目を留めて、「先に行け」と言い残してそちらに向かう。
   しばらくして追いついてきた白牡丹は、人数分の水筒を持っていた。

程欽殿の分は一度沸かした。中原の人はよく水当たりを起こすからな。熱いが、飲まれるがよい。
あの井戸の水は酒よりも美味いぞ。

   船着き場に着く。長江を渡る人で賑わい、多くの店が連なる。陶磁器の店、五石散をやらせる店なども。
   しかし一番目立つのは茶を出す店だ。われこそが一番美味い茶店の主だと、呼び込みの声にも気合いが入っている。
   程欽が不思議に思ったのは、誰も皇帝や役人に気兼ねしていないことだろう。むしろ、芝居閉幕後の俳優のほうが人目を集めている。

あれはな、徐といって売れっ子の俳優だ。やつの宮廷を舞台にした宦官と女官の道ならぬ恋物語は、
制作段階で朕がいろいろと口を出した。本物の宮廷経験者だからな。
検閲にひっかかる内容ではないかと?
岳州で、そんなことを気にするやつはいない。

諸葛休民「あなたは嫌なんですよね、黄“礼部”?」

黄果陳「これが郎州なら、許しはしません」

さあ、舟に乗ろう。

   舟上、一人佇む程欽の耳には、皇帝の琴が微かに聞こえた……。

223孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/15(木) 22:10:57.66
>>222
白牡丹の問いに、程欽は畏まりながらも笑顔で返答する。

「はい。戦乱が起き、一度は荒廃しようとも土地には再び緑が戻り、民たちも生き生きとしておりました。」
「道中で民から野菜をいただいたのですが、これが大変おいしかったのが印象的でした。」
「この国は美しい。先程も申しました通り今の汝南は賊が跋扈する地となってしまい、なんとも悲しい限りです。」
「…おっと失礼、暗い話にしてしまいました。では、参りましょうか。」

程欽は再び馬に跨り、護衛兵らに付いてくるよう命じる。

「(ふむ、あれが彼らの水軍か。旗指物から陣の構え方まで乱れがない。)」
「(これからの交渉次第だが、中立状態とはいえ我々には水軍が常備されていない。これでは孟将軍であろうとも打ち破れまいよ。)」

そんなことを考えていると、先程はじめに声を掛けてきた男が耳打ちしてきた。
少し気難しい顔をしていたかもしれない、と思ったが杞憂だったようだ。

「そうですか。陛下のような穏やかな人物に出会ったのは生れてから初めてですよ。」
「政治を司る人間が全員このようであれば、平和な世が築けますのになぁ。」

程欽が静かに答えた。

次いで、白牡丹が水を持ってきて、程欽に渡した。
「お気遣いありがとうございます、陛下。私のような下級役人はどんな水でも美味しくいただけますよ。」
「(この人は本当に皇帝なのか?まるで私を友人のように扱っているではないか。)」

白牡丹から貰った水、もとい湯を口に含み、飲み込む。

「おいしい。この水で作った野菜はさぞみずみずしい出来になるでしょうね。」
「いつもこのような水が飲めるなんてうらやましい限りです。」

程欽はすっかり気分を良くし、白牡丹を初めて会い意気投合した友人のように見ていた。
しかし、礼義を怠るわけにはいかない。

それから、白牡丹一団と共に街を歩く。汝南の街はどちらかと言えば田舎である。
ここまでにぎやかな街を見たのは、昔、自分が都で科挙を受けるべく滞在していた時以来だった。
あの時は自分で稼いだ金で芝居を見たり、露店で肉を食ったりした。
自分の過去を思い出し、程欽は誰にも気づかれぬよう袖で涙をぬぐった。

「これも陛下の統治の成果でしょうね。何かに縛られることもなく、自由に生活している。」
「私は陛下とのお話が終わりましたら暫くこの地に滞在するつもりです。暇があったらぜひ訪れたいですな。」

……舟上で琴を弾く白牡丹。琴の音を聞いたのも、あの科挙試験の前以来だ。
程欽は悠々とした河の流れを見つめながら、不思議な皇帝の奏でる琴の音に耳を傾けていた。

224孟経達 ◆16bSr23901Oz 2012/03/15(木) 22:11:17.12
【汝南】
相次ぐ賊の襲撃…護衛部隊の設置により被害は最小限きとどめられてはいるが、民衆の不安が尽きることはなかった。
商人、農民たちの心労は相当なもので、新しく導入された護衛部隊維持税も彼らにとって負担となっていた。
太守・王玄昭も老体ながら連日賊の対策に追われ、遂には体調を崩して寝込んでしまった。
政務の全ては孟経達に一任され、王玄昭に代わって軍事・政治両面を取り仕切った。

――――そんなある日、城門前に百名ほどの農民が集まり声を上げていた。
彼らの着ている衣服はぼろぼろで所々に穴が開いており、城壁からその様子を眺めていた孟経達は彼らが貧農であることを理解する。
彼らの訴えによると、いくら他の世帯と協力しても護衛部隊維持税が支払えないという。
その上、そんな部隊を設置している暇があったらさっさと賊を殲滅しろといった声も聞こえ出した。
その叫びは悲痛で、城壁に並ぶ兵士たちも困惑した様子であった。
彼らを尻目に、孟経達は自室で病に臥せっている王玄昭の元へ向かい、事情を説明する。

「して、孟将軍、どうすればよいかのう。彼らの税を免除してやろうか。」
「太守、その必要はありません。すみやかに排除するのがよろしいでしょう。」
「排除?民を処罰するつもりか?まさかお前の口からそんな言葉を聞くとは思いもよらなんだ。」
「太守よ、奴らは汝南の民ではありません。賊どもが農民になりすまし、我々を罠にはめようとしているのです。」
「いやしかし、それでは賊を殲滅しろなどというはずがあるまい。賊にとっては不利ではないか?」
「それが彼らの狙いですよ。我々の軍を誘導して撃滅する策を用意しているのでしょう。」
「不覚ながら私めも先代頭目・馬丈真の策にはまり大敗を喫したことがございました、同じ轍を踏むわけにはまいりません。」
「ふむ…そうか、そうなのかい。ならば任せたぞい。早々に賊を追い払うのじゃ。」
「ハハッ。御病気の中、時間を取らせてしまい申し訳ございません。」
「今回ばかり奴らを追い払ってもまた来る可能性があります。奴らは相当の人数がおりますからな。」
「暫く汝南城を離れ、別邸で庭でも眺めながら御静養されてはいかかでしょう。政務は私にお任せください。」
「うんうん、お前は優しいな。それも手配しておいてくれ。」

孟経達は王玄昭に礼をし、さっさと城壁へと戻った。
少し時間が経っても、自分が王玄昭の部屋に行く前と様子はさほど変わっていないように見える。

「ああ、孟将軍。太守様はなんと?」

守備隊の隊長が駆け寄り尋ねてくる。顔には焦りが見える。他の兵士達も額には汗が浮かんでいる。
孟経達は、静かに、こう言った。

「太守の命令が下った。弩兵、長弓兵に命じて奴らを射殺しろ。」
「なっ…民を殺すのですか?」
「私の知ったことではない、王太守がそうおっしゃったのだ。やらなければ処分されるのはお前たちだぞ。」
「わ、分かりました…。」

守備隊長はしぶしぶ答え、城壁に弩弓兵・長弓兵を展開させる。
弓を切りきりと引き絞る音が、農民たちの怒号にかき消される。そして…

「放てい!!」

農民らの集団に向け、兵士達の無慈悲な矢がうちこまれる。
うめき声を上げて倒れ込む者、本能に従って逃げ出す者、城門前は一瞬にして血の臭いが漂う戦場の様相を呈した。

「(ふふっ、これでよい。…我が計略も中盤といったところか……。)」

225白牡丹 ◆Enju.swKJU 2012/03/16(金) 17:42:36.93
>>223
─船上
「琴を聴きなさってるかね、お役人様」
一人の漁父が、何時の間にか隣にやって来ていた。床にどかっと腰を下ろし、自身も「風清」の音色を聴きながら。
「何とも心に沁みる不思議な響きよ。天子様は、いつも漁師が舟を出す頃に琴を弾きなさる」
「初めての日はよう覚えとる。それでいつしか、居りなさるのが当たり前になっとった」
「天子様を最初にみんなに引き合わせたのはな、このわしよ」
・・・・・・
「だがよ、わしは時どき思うのよ。ある日突然来なさったように、天子様は、突然居なくなっちまうんじゃないかって」
「或時目を覚ましたら、全部夢でよ、また前みてえに、波の音だけの湖に漕ぎ出すんじゃねえかとよ」
「そう思う位、天子様は不思議なお人だし、わしらの暮らしで変ったことと言やあ、あの響きだけなのさ」

   そんな話をしている間に、船は対岸に到着した。琴の音がふつりと止み、白牡丹が宰相を伴って来た。

岳州に着いたぞ。これからまた馬で数日も行けば、州府のある岳陽に着く。
が、目的は今は州府ではなく、朕の住居だ。洞庭湖上、君山にある。
・・・・・・

─君山 白牡丹の庭。
 澄みきった春の朝の外光が、野に明るくみちわたっていた。湖岸から、波のまどろみの音が聞こえてくる。
鳥が歌い、汚れない平和がこの土地をおおっている。外の世界にいや増す暗い噂の数々も、今では不安な夢としか思えない。
しかし、入ってきた皇帝一行を出迎えてこちらに向けられた顔はどれも深刻なものだった。

「こちらは、(諸葛休民が紹介する)汝南の程欽殿です。彼の携えてきた任務は、今やわれわれ全員にとって非常な重要事だといってよい。」

   それから休民は、程欽がまだ話したことのない人たちを一人一人指し示して紹介した。
郎州刺史・黄果陳。黄果陳が座った席の隣には白髪の官吏がいた。それはレイ州の刺史だった。
レイ州刺史のそばには湖南観察使がいた。彼は五州の刺史を束ねる大侯として、立派な椅子を与えられていた。
それから、少し離れたところに、気品のある立派な顔立ちの偉丈夫が一人座っていた。
肌の色は黒く、灼赤の目は誇り高くきびしい光をたたえていた。
彼のぜいたくな衣服も、顔の五倍の高さの冠も、異郷のなりだった。
彼はまじまじと程欽を見つめた。

「こちらは、」
諸葛休民は程欽を向いて言った。
「翠絶殿下。果雄の大王です。これで、座は満たされたわけですな」

226蒙鐸粲 ◆TAbgaMHQWM 2012/03/16(金) 21:26:16.38
【南詔・河陽府・都城】
-王城-
>>219

蒙鐸粲  「平和だ。」
薛勒    「ええ、そうですな。」
蕭衡    「このやり取りもお決まりの文言になりましたね。」
蒙鐸粲  「うぬ。」

側近    「陛下、申し上げます!!!!」
蒙鐸粲  「うぬ。どうした。」
側近    「ハハ!!! 城門より華の呉国より使者が参ったとの事で御座います!!!」
薛勒    「ほぉ。呉国から使者ですとな。」
蒙鐸粲  「ふむ。」
蕭衡    「ならば至急お通しし謁見されるべきかと思われます。」
薛勒    「そうですな。他国の使者ならば例え敵国とて粗末には扱えませんからな。」
側近    「その使者に関してもう一つ情報が御座いまして・・・」
薛勒    「他にもまだ何かあるのですかな?」
側近    「ハハ!!!どうやら呉国の封君の一人で永王と名乗っているとか・・・」
蒙鐸粲  「ぬ。」
蕭衡    「永王・・・うーむ・・・土地からすれば永州に封じられた零陵君かと思われ
       ますが、確か、かの諸侯は国公だったかと・・・」
薛勒    「ふむ。しかし、あの地へは確か江内史や厳副使が使者として赴いていた
       はずで御座いますな。至急二名を参内させ対応に参加させては如何です
       かな?」
蒙鐸粲  「うぬ。」
        「至急江・厳両名を呼び使者を謁見の間へ通せ。」
        「使者の素性は不明だがそその無いように行うように。」
側近    「ハハ!!!」

----控えの間-----

側近    「これはこれはお待たせ致しました。」
        「我が王の許可が下りましたので、どうぞ謁見の間へお進み下さい。」

----謁見の間-----

蒙鐸粲  「これはこれは使者殿。よく参られた。」
        「して何要だろうか?」


*謁見中

227永王 白風悠 ◆fu0kFEvKUXxF 2012/03/17(土) 08:48:40.17
>>226
【南詔・河陽府・都城】

南詔王、謁見をお許しくださりありがたい限りで御座います。
岳州、君山より参りました。
私は白直、字は風悠。永王と名乗っております。
永王の名は陛下より授けられたもので決して正統性の無いものではありません。


本題へまいりましょう。
我が主、白牡丹は南詔国との国交を望んでいます。
どうかお考え頂けないでしょうか?

228名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/22(木) 22:32:31.98
341 :アンジェ ◆Enju.swKJU [age] 2012/03/18(日) 00:26:38.63
書いていると、キャラの「行く先」が分かってくる
「このキャラはこうならなければならない」というのが見えてくる
それがどんなに辛いことであろうと曲げられなくなる

229名無しさん@お腹いっぱい。2012/03/25(日) 01:19:49.77
アンジェ ◆Enju.swKJU頑張れ

230 ◆Enju.swKJU 2012/03/25(日) 09:02:55.26
毎日来てるから心配すんな

もうネタ切れか

232名無しさん@お腹いっぱい。2017/07/01(土) 21:41:40.50
アンジェは文才溢れる凡才
文章は巧みだが、立ち回りは稚拙と言うべきか。
文民党サロンの運営に専念すれば大成したろうが、
彼はなりきりという伏魔殿に足を踏み入れてしまった。
彼は劇場のつもりでいたが、あそこは紛う事無き戦場だ。
戦場においてスポットライトに照らされれば、
浴びるのは喝采ではなく銃弾だという事が理解出来ていなかった。
芸術家としては俗な野心があり、神輿にしては我が強いという印象。
辛辣な事を言ったが、個人的には人格破綻ぶりを含めて割と好きなコテ。

新着レスの表示
レスを投稿する